About

むこやと、その周辺

「むこや」は、六甲の古い呼び名、「むこ」から名をとった活動体です。

むこやの位置する森を私は、玄吾(げんご)の森と名付けました。
「玄」は老荘思想において、大いなる秩序(法)を意味し、
「吾」は、わたくしを意味します。この二つは常に対応しています。
森に触れ、俯瞰し、秩序を観察することと、
自己を内観し、生きる意味を求めることは、
繋がってきました。

この森には、古い馬車道の名残りや、かつての人の記憶が刻まれていますが、
一方で、対峙するたびに足がすくんでしまうような、
ある種の霊性を湛えた予感が混在しています。
それを、わたしは、美しいと思うのです。

ご縁あるひとたちと共に、あるいはそれぞれが自由に、出会ったり、
各々を内観したり、変化を受容したり、拒絶したりしながら。

一体、我々はどこに向かうのでしょうか。 

務古屋のMember紹介

林友義

務古屋代表。
鍼師です。

私は東洋医学をやりますが、 父も兄弟も多くが医師であり、
医療人のはしくれとして、
人とはなにか、 人との苦しみとはなにかに対しての興味が強くあります。
また、自身の人生において、
幼少期の頃から根源的に存在する孤独が大きなテーマでした。

(また、多くの人がその孤独を心の底に抱いているのを知っていました。)
何をやっても消えなかったその根源的な孤独が、

この森に出会って、関わることによって
薄まる事を経験したことにより、

この森の躍動や律動や変化する様、
日本のどこにでもあった土着な原風景とそれとの人との関わりが、

人にとっての大きな救いになるのではないかと、
いうことに
着眼しはじめました。

また、この森の変化する様が心から美しいと思い、
森を変化し続ける大きなARTとして捉え、
その美を更新し続けることをもってこの活動の主眼とすることにしました。

狭義の作品は、この森から生み出される有形無形の色彩や律動、

または、うまれるART作品群であり、
広義の作品は、この森の躍動に触れることによって、 変化する人の心や生き方の変化、
或いは、 その人の存在自体であると捉えています。
そこに私の興味は尽きません。

森と私自体は触媒に過ぎず、それによって変化する他者こそが、 物語の主語であると信じています。

庭師と大工、絵描きたち

玄吾の森の手入れや管理を行っています。
森の声を聞き取り、手ほどきを行うのは、
まさに彼らの技術です。
玄吾の森にある石や自然の材料で、様々な設えをつくります。
植物や虫達に並々ならぬ興味があり、
実生の植物で鉢植えも製作しています。
森と対話しながら、
人と森の本質的な関係を追求して表現していきます。

その他に、
所有する茅葺きを修復してくれる素晴らしい民家大工。
絵描き達がともに活動しています。

活動内容

Gallery Space

茅葺きの古民家で個展やイベントを開催しています。
企画の持ち込みも随時受け付けております(要審査)

Products / Project

「玄吾の森」におこる躍動を
一つの大きなアートの塊として捉え、
変化する作品を年に数回届け続けるPROJECTを
展開しています。
循環して、変化し、更新され続けること自体が、
このPROJECTの重要な主眼です。

一鍼堂

この活動体を率いる林玄弌が営む鍼灸院。林は鍼の修行のためにこの森に入りました。森に入ることは、鍼師として、人として成長するために必要不可欠な要素であり、務古屋の根底にある精神です。


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